もうクランプに手指は挟ませない!クランプはさみ事故対策!!

断裁機の作業で頻繁に行われているのはクランプでのカット位置の調整ですが、この時にどうしても手が入っていたり、指が近くなったりと、事故のリスクが高まりますよね? 実際に・・・ 「手が入っているのにクランプを動作させてヒヤッとした」 「指を挟んでしまい、ケガをしてしまった」 などがあり、場合によっては緊急対策を迫られるケースも・・・


防げなかったクランプ事故

今までは、ペダルにカバーをつけたり、クランプのペダル圧力を下げるソフトクランプなどの安全補助装置を利用したりと、事故を未然に防ごうと対策が取られてきたかと思います。 けれども、事故を完全に近い状態で防ぐといった対策が取れなくて事故が再発し、断裁オペレーターに負担をかけてしまっていないでしょうか? そこで今回ご提案するのが、「クランプセンサー」です。

 

 


事故を未然に回避!!


クランプセンサーは、クランプゲージの下方に設置した4組のセンサーがワーク以外の手指や異物などを検出した時に、直ぐにクランプゲージを上昇させる安全装置です。 過ってワークの上に置いた手指や異物を挟んでしまう事故を未然に回避することができます。 クランプセンサーを取り付けることにより、安心してカット位置の調整をすることができるようになります。


・ワークを低く(少なく)積んだ場合
クランプ動作が広い範囲になる場合では、上下のセンサーが共に働き異物を検知します。
・ワークを高く(多く)積んだ場合
クランプ動作が狭い範囲では、上側のセンサーのみ働き異物を検知します。  
どうしても防ぐことが難しかった見当時のクランプ事故を、クランプに接触させることなく未然に回避することが可能になりました。 従来からあるソフトクランプの場合、ソフトになっているといってもクランプは指などを挟むことが前提であった為、ケガの程度は下がったとしてもオペレータは痛い目に逢っていました。これに対して、クランプセンサーを導入することにより、クランプは指に当たる前に上昇しますので、指はかすり傷さえ負いません。また、 ワークに波打ち、カール、中綴じの膨らみ等がある場合でも、感度調整をパネルで設定することにより対応できます。 さらに、見当見の場合のクランプ作動スピードをパネルで2段階に設定することが可能です。 ■クランプセンサーは対象物が5㎜以上、クランプ刃先から1.5㎜以上後方で80㎜以内の範囲で作動します。また、対象物が透過するものなどは作動しないことがあります。詳しくは取扱い説明書をご覧ください。
■クランプスローの設定により作動遅延する場合があります。詳しくは取扱い説明書をご覧ください。
■庖丁交換時に庖丁リングを外した場合、バックゲージにてセンサーを遮った場合やセンサーの設定をOFFした場合は作動しません。
■クランプセンサーは安全補助装置です。本機能を過信せず、必ず作業者が安全に十分注意し責任をもって作業をしてください。