人の手が作る極限、「きさげ」


D9は、高負荷の可動部をすべり対偶とし、その摺動面にきさげ加工を 施しています。 3/100mm以下という高い精度の平面が 得られ、高い剛性と摩耗しにくい特性の両立を実現しています。そして 特筆すべきは、そのクリアランスが非常に長い距離で形成されている ということです。すべての場所を同じ滑らかさで 移動するほどの精密さが強みです。さらに表面に微小くぼみを付与し 平滑さだけでは到達することのできない、高度な潤滑性能も獲得して います。そのため、過酷な使用状況でも理想的な潤滑条件をキープし 極めてスムーズでパワフルな断裁が実現します。また、きさげ加工を 施した面は、機械加工の整然とした面に比べて、人の手のぬくもりを 感じ、職人の人生すら連想させる、趣ある風合いを持っています。