コスト削減につながる!? 断裁機の点検について

点検でランニングコストを削減できる!?

始業開始前点検や定期自主検査などの予備保全を行うことで、異常個所が発見でき、大きな問題になる前に修理や調整、給油等を行うことができることで、修理に掛かる費用や停止時間を削減できる可能性があります。 

例えばベアリングに問題が発生していることに気づかず使用し続けた場合、簡単なベアリングのみの交換で済むところが、軸の交換やシール類の交換を余儀なくされ、高額な修理費用になってしまう場合も考えられます。
始業前点検や定期自主検査にて問題個所を早期発見し、問題が小さなうちに改善しておくことで予期せぬ停止時間や高額な修理費用を抑えられるほか、機械を安全に使用できるようにしていきましょう。

点検することは法律で義務がある!?

断裁機には始業時の自主検査と、1年ごとの定期自主検査を行うことが義務付けられていることをご存じでしょうか?


・ 労働安全衛生規則第135条では
断裁機は年1回の年次定期自主検査を行うこと、その記録を3年間保存することになっています。

・労働安全衛生規則第136条では
その日の作業開始前に点検の実施が定められています。

普段から作業開始前点検や定期自主検査を行うことで、労働災害を未然に防ぐことができるほか、機械を良い状態に保つことができます。機械の状態を良くすることで修理回数を低減させ、停止時間をすくなくするほかにも、断裁精度が向上できるなど、不良削減にもつながります。

 

作業開始前点検ではどんなことをするのか?

作業開始前点検では、機械の外見上の異常確認や、クラッチの動作状態、一工程一停止状態、庖丁のスライド機構、給油などなど、断裁機を正常に使用するための一通りの点検項目となっています。

外観や動作状態などを見極め、安全に作業できることを確認してから作業を始めるようにしてください。

弊社の断裁機には、取扱説明書内に、作業開始前点検表を付属してあります。
是非活用してみてください。また、ご不明な点はお気軽にお問合せ下さい。

 

定期自主検査ではどんなことをするの?

断裁機定期自主検査では作業開始前点検よりも、細かい検査表を基にしてチェックする必要があり、その記録を3年間保存することになっています。

その為、各安全装置の状態確認はもちろんのこと、ボルトのゆるみや、部品の破損状態の確認、部品の摩耗状態、電気配線の劣化状態など細かくチェックを行った検査表を作成しなければなりません。

定期自主検査なので、自主的に行うことも可能ですが、「正常な状態」を知っている必要がありますので、それなりの経験や知識を持ち合わせている方の作業が必要になってくると思います。
刃物や油圧を利用して加工する機械ですので、安全性が優先されますので、それなりの経験や専門知識を持っている点検者の方が点検することをお勧めします。 事故が発生してからでは遅いですからね。

点検表をもらったけども、どうすればよいの?

点検表(断裁機定期自主検査表)を3年間保管する義務があります。
こちらは、労働基準監督署に提示を求められることもありますので、点検を行った際は大切に保管するようにお願いします。

 

自社ではできないので定期自主検査を依頼することができるの?

弊社では定期自主検査の代行サービスを行っています。点検表に基づき、内部の簡単な清掃を行い、各部の細かい点検項目をチェックする他、調整作業も行います。
また、調整や修理が必要な個所があれば報告し、簡単なものであればその場で修理を行います。
断裁機を熟知したサービスマンが対応させていただきますので、メーカーならではの点検、調整を行わせていただきます。
普段から使用している断裁機ですが、断裁機の使用方法やメンテナンス方法など分からないことがございましたら、お気軽にご質問ください。

 

ここまで、始業開始前点検、定期自主検査などについての説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

先日、お客様より「定期自主検査を行うことで、年間のメンテナンスに掛かる費用がグッと抑えられた」といったお話を頂けました。

みなさまも是非、予備保全を行っていただき、コスト削減もさることながら、安全に機械をお使いいただければと思います。

ご不明な点がございましたらお問合せフォームやお電話にてお気軽にご質問いただければと思います。